ヒメモンステラの葉が割れないのはなぜ?7つの原因とすぐできる対策

筆者宅で育てているヒメモンステラ(葉が割れていない写真)
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ヒメモンステラの葉にきれいな切れ込みが入らない

葉が割れないのはどうしてだろう?

このように悩んでいませんか。 あの独特な葉の形に憧れて育て始めたのに、いつまでもつるんとしたままだと少し残念な気持ちになりますよね。

この記事では、ヒメモンステラの葉が割れない主な7つの原因と、今日から試せる具体的な対策5つを解説します。原因を知って正しくケアすれば、きっとあなたのヒメモンステラも魅力的な葉を見せてくれますよ。諦めずに解決策を探す参考にしてください。

目次

ヒメモンステラの葉が割れない主な7つの原因

筆者宅で育てているヒメモンステラの葉が割れていない写真-葉が割れない原因

ヒメモンステラの葉が割れない(切れ込みが入らない)原因はさまざま。とくに多く見られる7つの原因を詳しく解説します。

あなたの育て方と照らし合わせて、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

①株がまだ若い・小さい

筆者宅で育てているヒメモンステラ(株分けした写真)

ヒメモンステラの葉の切れ込みは、株が成熟するにつれて現れます。人間でいえば、大人になるしるしのようなものです。

購入したばかりの小さな株や、植え替えから間もない若い株では、まだ葉が割れていなくても心配ありません。

Haru

焦らなくても大丈夫!

葉の枚数が増えたり、草丈が伸びたりするなど、株がある程度の大きさになるまで気長に成長を見守ってあげましょう。

②日照不足

ヒメモンステラを含む「モンステラ類」は、比較的耐陰性があるため室内でも育てやすいとされているものの、葉の成長や切れ込みの形成には十分な光量が不可欠です。

暗すぎる場所に置いていると光合成が十分におこなえず、株が健全に成長できません。結果として、葉に切れ込みを入れるためのエネルギーが不足し、葉が割れにくくなります。

室内で育てている場合は、窓からの光が十分に届いているか、置き場所を確認することが大切です。

Haru

わたしは植物育成ライトを活用しています!

ヒメモンステラを元気に育て、特徴的な葉を楽しむためにも適切な日当たりを確保しましょう。

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③水やりの頻度や量

植物の基本である水やりも葉が割れない原因になりえます。水の与えすぎは根腐れを招き、逆に水不足は株を乾燥させるため、ヒメモンステラにとってどちらも大きなストレスです。

土の状態をよく観察せずに、「週に〇回」といった決まった間隔で水やりをしていると、季節や環境の変化に対応できず、過不足が生じやすくなります。

Haru

与えすぎてカビが生えた経験があります…。

根が健全に育たなければ、美しい葉を形成するエネルギーも不足してしまうでしょう。日々の丁寧な水管理を心がけることが大切です。

④肥料の過不足

美しい葉を大きく育て、特徴的な切れ込みを入れるためには、適切な栄養補給が欠かせません

春から秋にかけての成長期には、2週間に1回を目安に液体肥料を与えるとよいでしょう。肥料が不足すると、新しい葉が小さいままであったり、葉が割れにくくなったりします。

Haru

しかし、よかれと思って肥料を与えすぎるのも問題です。

肥料濃度が高すぎると「肥料焼け」を起こして根を傷めてしまい、かえって成長を阻害する原因になるでしょう。ヒメモンステラを魅力的に育てるには、成長期の定期的な施肥と、冬の休眠期は控えるといったバランスの取れた施肥計画を立てることが求められます。

⑤根詰まり

鉢のなかで根がいっぱいになり、伸びるスペースがなくなってしまう「根詰まり」もヒメモンステラの葉が割れない原因の一つです。

Haru

鉢のなかは見えないので、判断が難しいですよね。

根が鉢のなかでぎゅうぎゅう詰めになると、新しい根を伸ばせず、水や養分を十分に吸収できなくなります。

その結果、株全体の成長が停滞し、新しい葉の展開や葉の分化(割れ)も抑制されてしまうのです。ヒメモンステラの外見だけでなく、鉢のなかの状態チェックが欠かせません。

⑥温度や湿度などの生育環境が合っていない

ヒメモンステラは熱帯地域が原産の植物のため、日本の気候、とくに冬の寒さや乾燥は少し苦手です。

生育に適さない温度(たとえば低すぎる温度)や、乾燥した環境が続くと、株はストレスを感じて成長が鈍化。このような状態では、葉に切れ込みを入れる余裕もなくなってしまいます。

Haru

室温は10度以上がよいとされています。

エアコンの風が直接当たる場所なども、急激な乾燥を招くため注意が必要です。ヒメモンステラにとって快適な環境を維持しましょう。

⑦支柱がなく登はんできない(つる性の品種の場合)

ヒメモンステラ、とくに「マドカズラ」としても知られるアダンソニーなどの品種は、自然界では他の木などに気根をからませて上へ上へと登っていく性質をもっています。この「登はん」行動も株の成熟を促す一因です。

支えがなく茎が横に垂れ下がったままだと本来の成長パターンが阻害され、葉が本来の大きさにならなかったり、割れ(穴あき)にくくなったりすることがあります。

上に伸びていくことで株はより成熟し、葉の分化が進みやすくなるのです。支柱を利用して登るためのサポートをしてあげましょう。

今すぐできる!ヒメモンステラの葉を割るための対策5選

筆者宅で育てているヒメモンステラの写真-今すぐできる対策

葉が割れない原因が見えてきたら、次は具体的な対策を試してみましょう。少しの工夫やお手入れでヒメモンステラが元気に育ち、葉が割れるきっかけを作れます。

順番に見ていきましょう。

株の成長をサポートする(若い株の場合)

基本的なケア(適切な水やり・日当たり)を丁寧におこない、株がしっかりと成長することを見守りましょう。

Haru

もし、あなたのヒメモンステラがまだ小さかったり、育て始めて間もなかったりするなら焦りは禁物です。

植物にはそれぞれの成長ペースがあります。株が充実して体力がつけば、自然と切れ込みのある葉が出てくる可能性が高いです。新しい葉が出るたびに、その変化を観察するのも育成の楽しみの一つです。ヒメモンステラの健やかな成長を見守りましょう。

置き場所を見直す

葉が割れない原因として多いのが日照不足です。まずは置き場所を見直してみましょう。

理想的なのは、レースカーテン越しのような、やわらかい光が長時間当たる明るい窓辺です。ただし、夏の強い直射日光は葉焼けを起こしてしまうため避けてください。

どうしても室内に適切な場所がない場合は、植物育成用のLEDライトを活用するのも有効な手段です。ヒメモンステラを健康的に育てるには、光環境を整えることがポイントでしょう。

適切な水やりをマスターする

水やりは基本ですが、奥が深いお手入れです。基本は、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」こと。

Haru

根腐れの原因となるため、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。

水やりの前には、必ず指で土を触ってみて、中の湿り具合を確認する習慣をつけるのがオススメです。

季節・室温・鉢の大きさによって土の乾く速さは変わるため、「〇日に1回」と決めつけず、常に土の状態を見て判断することが大切です。観察に基づいた水やりを実践しましょう。

成長期に適切な肥料を与える

株の成長をサポートして美しい葉を作るためには、栄養も必要です。生育が旺盛になる春から秋(目安として5月~9月頃)には、1〜2週間に1回程度与えるとよいでしょう。

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観葉植物用の液体肥料を製品の指示にしたがって適切な濃度に薄めます。

毎回与えるのが大変な場合は、ゆっくりと効果が続く固形タイプの緩効性肥料を土に混ぜ込む(または置く)方法も手軽でオススメです。

ただし、冬場は成長が緩やかになるため、肥料は控えるか、頻度をに減らすようにしてください。ヒメモンステラの栄養バランスを調整することが健全に育てるポイントです。

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植え替えや環境整備をおこなう

ヒメモンステラの元気な成長には、適切な植え替えと環境整備が欠かせません。根詰まりや環境の悪化が進行すると成長が止まり、葉がしおれたり黄変するなどのトラブルが起きやすくなるためです。

たとえば、以下のようなサインが見られる場合は注意しましょう。

  • 葉の先端やふちが茶色くなって枯れてくる
  • 下のほうの葉がしおれたり、全体的に育ちが悪くなる
  • 鉢底の穴から根が見える
  • 水の染み込みが悪くなった
  • 株が鉢に対して大きくなりすぎている

これらの症状が出たら、直径3cmほど大きな鉢に水はけのよい新しい用土で植え替えましょう。時期は春か秋の成長期が適しています。

また、ヒメモンステラは湿度を好むため、乾燥が気になるときは葉水や加湿器を使うと効果的です。風通しがよく、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。

つる性のヒメモンステラには支柱(ヘゴ支柱など)を立てて誘引し、気根を活着させると、よりよく育ちます。植え替えと環境整備を丁寧におこなうことで、ヒメモンステラの健やかな生育を支えられるでしょう。

【成功談】ヒメモンステラの葉が割れた!筆者が実践した5つの方法

筆者宅で育てているヒメモンステラ-筆者の成功談

我が家にお迎えしたヒメモンステラも、最初の半年ほどは新しく出る葉に割れ目(切れ込み)のないものが続いていました。

Haru

本当に割れるのかな?と不安も。

そこで、筆者が見直した内容は以下の5つです。

  • 日当たりのよい場所へ移動し、対応できない日は植物育成ライトを活用
  • 水はけのよい観葉植物用の土に変更
  • 一回り大きな鉢へ植え替え
  • 活力剤(メネデール)を活用
  • 毎日、葉水を実施

3か月ほど上記の方法を続けていると、新しい葉に待望の小さな切れ込み(割れ目)が! 

それからは葉の色艶もよくなり、新しい芽が出るスピードも心なしか速くなったように感じます。毎日状態を観察して愛着も増しました。少しの手間をかけてヒメモンステラらしい姿に育てましょう♡

ヒメモンステラはそもそも葉が割れにくい品種?

筆者宅で育てているヒメモンステラの写真-ヒメモンステラは葉が割れにくい品種?

ヒメモンステラは一般的なモンステラ・デリシオーサに比べて葉が割れにくい傾向があります。

「ヒメモンステラ」として流通している植物には、アダンソニー、ミニマ、ペルツーサなど複数の種類が含まれており、これらはもともと葉が小さめで、デリシオーサほど大きな切れ込みや穴が入りにくい品種です。

たとえば、モンステラ・デリシオーサは成長とともに大きな切れ込みや穴が目立つようになりますが、ヒメモンステラは葉の形が比較的コンパクトで、成長しても切れ込みや穴が目立ちにくい場合があります。

Haru

葉が割れ始めるまでにも時間がかかることがあります。

品種による特性の違いを理解し、最初からデリシオーサのような大きな割れを期待しすぎないことも、気長に付き合うコツです。

ヒメモンステラの新しい葉に切れ込みがなくなった原因は生育環境が整っていない

筆者宅で育てているヒメモンステラ-新しい葉に切れ込みんがないのは生育環境が問題

「以前は葉に切れ込みがあったのに、最近出てくる新しい葉には切れ込みがない…」というケースもあります。これは多くの場合、生育環境の変化が原因です。

たとえば、秋から冬にかけて日照時間が短くなったり、気温が下がったりすると株の成長が鈍り、切れ込みのない葉が出やすくなります。

Haru

水切れをさせてしまった・植え替えで根にダメージがあった・急に置き場所を変えた、といったストレスも原因になりえます。

日照・水やり・温度などの基本的な生育環境を再度確認し、ヒメモンステラが元気を取り戻せるようにケアしてあげましょう。環境が改善されれば、また新しい葉には切れ込みが入ってくる可能性が高いです。

ヒメモンステラの葉が丸まる・小さい葉ばかりは環境の見直しが必要

ヒメモンステラの葉が丸まる・小さい葉ばかりは環境の見直しが必要

ヒメモンステラの葉が内側に丸まってしまうのは、水や日照不足・空気の乾燥・根詰まりによって水分をうまく吸い上げられていないサインであることが多いです。

また、新しく出てくる葉が以前より小さいままなのは、日照不足・肥料不足・根詰まりなどが考えられます。

Haru

これらの症状は、葉が割れない原因として挙げた項目(日照・水・肥料・根詰まり)と共通していることが多いです。

葉が丸まったり小さかったりする問題を解決するためのケアは、結果的に葉が割れるのを促すことにもつながる可能性があります。ヒメモンステラが出しているサインを見逃さず、適切な対処を心がけましょう。

まとめ|ヒメモンステラの葉が割れない原因を知って美しい葉に育てよう!

まとめ

今回は、ヒメモンステラの葉が割れない主な原因と対策を紹介しました。

原因対策
株の若さ
日照不足
水やりの問題
肥料の過不足
根詰まり
不適切な生育環境
登はん不足
成長を見守る
置き場所を見直す
適切な水やり
適切な施肥
植え替え
環境整備
支柱設置

すぐに結果が出なくても焦る必要はありません。ヒメモンステラにはその株なりの成長ペースがあります。

ヒメモンステラの葉が割れない原因を探り、適切な対策を試しながら愛情をもってお世話を続けてみてください。きっとあなたのヒメモンステラも、いつか美しい切れ込みのある葉で、その魅力を見せてくれるはずです。

「ヒメモンステラの葉が割れない」でよくある質問

よくある質問

ヒメモンステラの葉が割れないことについて、よくある質問をまとめました。

モンステラの葉が割れていないのはなぜですか?

主な原因として、株がまだ若い・日照不足・水やりや肥料の過不足・根詰まり・生育環境(温度・湿度)が合っていない・支柱がなく上に登れない(つる性品種の場合)などが考えられます。この記事で紹介した7つの原因をご自身の状況と照らし合わせてみてください。

モンステラの葉っぱが割れない品種は?

基本的に「モンステラ」と名の付く植物は、成長すると葉に切れ込みが入ったり、穴が開いたりする特徴をもっています。どのような品種でも、株が若かったり、生育環境が悪かったりすると、葉は割れません。「割れない品種」というよりは、「まだ割れていない状態」あるいは「割れにくい状態」と考えるのが適切でしょう。

ヒメモンステラと普通のモンステラで葉の割れ方は違いますか?

はい、異なります。一般的に「モンステラ・デリシオーサ」は葉が大きく、成長すると深い切れ込みと「穴(窓)」が開きます。「ヒメモンステラ(モンステラ・アダンソニーなど)」は葉が比較的小さく、主に「穴(窓)」が開くのが特徴で、デリシオーサのような深い切れ込みは入りにくい傾向です。どちらも魅力的ですが、葉の形状には違いがあることを理解しておきましょう。

ヒメモンステラが長くなりすぎたらどうしたらいいですか?

ヒメモンステラ(とくにつる性の品種)が長くなりすぎたと感じたら、好きな長さで茎をカットし、切った下の節から新しい芽が出てくるのを待ちます。カットした上の部分は「挿し木」として水や土に挿して増やすことも可能です。支柱に巻き付けながら誘引していくことで、コンパクトにまとめられます。

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この記事を書いた人

ビカクシダ・塊根植物・観葉植物...子育てしながら葉っぱたちと暮らす副業Webライターです。植物に関する情報を発信中。植物と暮らすたのしさを少しでもお届けできたらうれしいです。よろしくお願いします✳︎

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