【初心者向け】エアプランツは難しい?失敗しない育て方とオススメ5選

エアプランツは難しい?失敗しない育て方とオススメ5選
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土がいらないから手軽そうだと思ったけど枯れてしまった

育てるのが難しい

エアプランツを迎え入れたものの、想像していたより育て方が難しく諦めてしまった人もいるのではないでしょうか。

水やり不要というイメージから人気が高い反面、実は多くの失敗が「水やり不要」という誤解と「蒸れ」が原因です。

しかし、正しい知識と簡単な「光・風・水」のコツさえ掴めば、誰でも長く、元気に育てられるでしょう!

この記事でわかること
  • エアプランツが「水やり不要」という誤解や「蒸れ」で枯れる3つの理由
  • 失敗しないための基本となる「ミスティング」「ソーキング」の正しいやり方
  • 適切な「光」(レースのカーテン越し)と「風」(サーキュレーター)の確保方法
  • 寒さに弱いエアプランツの冬越し対策(最低10℃以上)
  • 水切れサインがわかりやすいなど、初心者にオススメの品種5選

最後まで読めば、あなたも「難しい」を「楽しい」に変え、おしゃれなエアプランツライフを満喫できるのでぜひ参考にしてくださいね!

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目次

エアプランツは難しいといわれる3つの理由

エアプランツは難しいといわれる3つの理由

エアプランツの失敗は、特異な生育方法に対する誤解から生じることがほとんどです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

水やりが不要という誤解で水不足になる

エアプランツは空気中の水分を吸収して育つ「着生植物」ですが、「水やりがいらない植物」ではありません

土に植える必要はないものの、空気中の水分だけでは生育に必要な水量には足りず、水不足で弱ってしまいます。

Haru

日本の室内はエアコンや季節で乾燥しがち。そのまま置いておくだけでは、枯れる原因になることが多いです。

エアプランツは、葉の表面にある「トリコーム」と呼ばれる白い細かな毛で水分を吸収しますが、日常の環境だけで十分な水を取り込むことはできません。

以下の定期的な水やりケアが必須です。

  • 普段はミスティング(霧吹き)
  • 週に1回ほどソーキング(しっかり水につける)

「水やり不要」という情報に惑わされず、正しい頻度と方法で水を与えることが、エアプランツを元気に育てるコツなんです。

風通しと光の不足による蒸れ・日照不足になる

エアプランツは、本来、樹木などに根を張る着生植物であり、明るく風通しのよい環境で育ちます

窓のない部屋や、風がほとんど通らない場所に長時間置くと「蒸れ」が発生し、株の根元や葉の付け根から腐って枯れる原因に!

また、光が不足すると、光合成ができず弱ってしまいます。直射日光は避けるべきですが、適度な光は必要不可欠です。

Haru

水やりと同じくらい、適切な「光」と「風」の確保も大切!

とくに 水やり後に葉が濡れたままだと蒸れて株が傷みやすくなります。

サーキュレーターなどで空気を循環させ、しっかり乾かすことが、エアプランツを枯らさないためのポイントです。

枯れているサインの見分け方が難しい

エアプランツは、状態が悪化してもすぐに枯れたようには見えないため、「手遅れになるまで気づきにくい」難しさがあります。

エアプランツが枯れる初期のサインとして以下の変化が見られます。

  • 葉先が茶色く変色
  • 葉全体が内側に丸まる(水不足のサイン)

完全に枯れた状態は、根元がふにゃふにゃになったり、株全体が茶色く乾燥しきった状態です。

Haru

葉が丸まっている程度であれば、ソーキングなどで復活する可能性があるものの、根元の腐敗(蒸れが原因)は回復が困難でしょう。

枯れた葉は付け根から取り除き、枯死していないかぎり、水やりなどの環境を見直して対処します。

エアプランツは、日々の観察を通じて、状態の変化を見逃さないことが早期の対処に繋がります

エアプランツの難しさを乗り越える5つの育成ポイント

エアプランツの難しさを乗り越える5つの育成ポイント

エアプランツを元気に育てるには、特異な性質を理解した正しい管理方法が不可欠です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【水やり】ミスティングは週2〜3回、ソーキングは月1〜2回が目安

エアプランツの普段の管理は、霧吹きでおこなう「ミスティング」が基本です。

頻度は週に2〜3回、株全体が湿るようにたっぷりおこないましょう!

Haru

ミスティングは、気孔が開く夕方から夜間におこなうのが効果的です。

一方、ソーキング(水に数時間浸す)は、葉が丸まるなど乾燥がひどい時期や株が弱っているときにおこなう応急処置的な位置づけで、月に1〜2回程度に留めます。

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何より重要なのが、水やり後の「乾燥」です。

濡れたまま放置すると、すぐに蒸れて枯れてしまいます。

ミスティングやソーキングの後は風通しのよい場所で、逆さまにして水を切り、しっかりと乾かすことを忘れないでくださいね。

【置き場所】光はレースのカーテン越し、風はサーキュレーターで確保

エアプランツを置く場所は、「明るい日陰」が理想的です。

具体的には、レースのカーテン越しに日光が当たる場所を選びましょう。

Haru

直射日光は葉焼けの原因になるのでNGです!

同時に、風通しを確保することが重要です。窓を開けて自然の風を取り込むのがベストですが、難しい場合はサーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させましょう。

とくに、ミスティングやソーキングの後の乾燥を促すためにも役立ちます。

また、湿度が高すぎる場所(たとえば、窓を閉め切った浴室など)は蒸れの原因となるため避けましょう。

エアプランツは、乾燥気味の環境を好むことを意識して管理してください。

【ソーキング】水に浸すのは4〜6時間、乾燥は逆さまに徹底

ソーキングは、水切れした株を回復させるための重要な手順です。

手順としては、容器に水を張り、エアプランツを4〜6時間程度浸します。頻繁におこなう必要はなく、月1回程度を目安に、株の状態を見ておこないましょう。

ただし、「ソーキングで枯れる」失敗例の多くは、水に浸しすぎること(長時間)や、水から上げた後の水切り・乾燥不足による「蒸れ」が原因です。

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水に浸す時間が8時間や一晩など長すぎると、株が呼吸できずに腐るリスクが高まります。

ソーキング後は逆さまにして水を完全に切り、サーキュレーターなどで徹底的に乾燥させることを最優先しましょう。

梅雨時期など湿度が高い時期のやりすぎは逆効果になります。

【肥料】基本は不要!成長期に規定の2倍以上薄めた濃度で月1回程度

エアプランツは、基本的に肥料がなくても十分に育ちます。

しかし、成長期(春から秋にかけて)により成長を促したい場合や、子株を大きく育てたい場合にのみ肥料を与えることを検討しましょう。

使用するのは、液体肥料(ハイポネックスなど)が適しています。

注意点は、通常の植物の規定濃度よりも大幅に薄めて使用することです。

目安としては規定の2倍〜3倍以上に薄め、成長期の間に月1回程度の頻度で与えましょう。

方法としては2つあり、ミスティングの際に葉に吹きかけるか、ソーキングの水に混ぜて与えます。

肥料が濃すぎるとエアプランツが枯れる原因になるため、必ず薄めて使用し、控えめに与えることを心がけましょう。

【冬越し】寒さで枯れないために最低10℃以上を保つ

エアプランツの多くは、熱帯〜亜熱帯原産の植物であるため、寒さに弱い性質を持っています。

エアプランツが元気に冬を越すためには、最低でも10℃以上の温度を保つ必要があります。

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とくに5℃以下になると、ダメージを受けて枯れる危険性が一気に高まるんです。

冬場の夜間、暖房を切った後の窓際は予想以上に冷え込みますので、夜間は窓から離れた部屋の中央などに移動させるなどの対策が必須!

また、冬はエアプランツの成長が緩やかになる休眠期に入るため、水やりの頻度を減らして乾燥気味に管理することが重要です。

エアプランツは、冬の時期に水を与えすぎると、低温と過湿で根腐れを起こしやすくなるため注意しましょう!

初心者でも失敗しにくい!エアプランツのオススメ5選

初心者でも失敗しにくい!エアプランツのオススメ5選

初心者の人でも比較的育てやすいエアプランツを5選紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

チランジア・イオナンタ|初心者向けの定番

チランジア・イオナンタは丈夫で生命力が強く、1,000円〜5,000円程度と価格も手頃なため、初心者が最初に手にするべき定番の品種として広く知られています。

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小型で手のひらサイズの種類が多く、飾り場所を選ばないため、手軽にエアプランツを楽しめます!

状態の変化がわかりやすいのも特徴で、水が不足すると葉が丸まり、ソーキングなどで水を吸うと葉の色が鮮やかな緑色に変わるため、水やりのタイミングを見極めやすいです。

また、開花期には葉先が赤く色づき、紫色の可愛らしい花を咲かせるため、育成の楽しみも十分に感じられます。

チランジア・イオナンタは、基本の育て方さえ守れば枯らしにくく、気軽に楽しめる品種です。

チランジア・ウスネオイデス|水切れに強く育てやすい品種

チランジア・ウスネオイデスは、通称「スパニッシュモス」と呼ばれ、長く垂れ下がる銀白色の葉が特徴的なユニークな品種です。

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インテリアとしても人気が高く、吊るして飾るとおしゃれな空間を演出してくれます。

水やりに関しては、他の品種に比べて水切れに比較的強く、多少乾燥させても枯れにくい性質を持つため忙しい初心者の人にもオススメ。

ただし、長く垂れ下がる性質上、株が密になりやすいため、蒸れには注意が必要です。

チランジア・ウスネオイデスを管理する際は、風通しのよい場所に吊るして、株のなかに湿気がこもらないように配慮しましょう

チランジア・キセログラフィカ|乾燥に強くインテリア性抜群

チランジア・キセログラフィカは、その風格から「エアプランツの女王」とも呼ばれています。

銀白色の美しい葉と、高さが30cm、直径60cm程とエアプランツのなかでも比較的大きなサイズになることから、高いインテリア性を誇ります。

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乾燥に強い性質も持っているため、水やり頻度が少なくて済み、忙しい方や水やりを忘れがちな人でも管理しやすい品種です。

ただし、葉と葉の隙間が多く、水が溜まりやすい形状をしているため、ソーキングをおこなった後は徹底的な水切りと乾燥が不可欠です。

チランジア・キセログラフィカは、水切りを怠ると葉の付け根部分から蒸れて腐ってしまう危険性が高まるので、乾燥管理を最優先にしましょう。

チランジア・テクトラム|白いトリコームが特徴の乾燥種

チランジア・テクトラムは、全身を覆う白い毛(トリコーム)が特徴的な品種で、その姿はまるで雪の塊のようです。

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原産地はエクアドルやペルーなどの乾燥地帯なため、寒さや乾燥に比較的強い特徴を持っています。

とくに白いトリコームが空気中の水分を効率よく吸収するため、ソーキングなどの多量の水やりは基本的に不要で、ミスティング中心の管理で十分に育ちます。

しかし、その反面、蒸れには弱いため、とにかく風通しを最優先にすることが重要です。

チランジア・テクトラムは、日本の梅雨時期や多湿な環境では注意が必要で、常に空気が循環する場所で管理することを徹底してください。

チランジア・ストレプトフィラ|水不足による葉のカールがわかりやすい品種

チランジア・ストレプトフィラは、水不足になると葉がクルクルと強くカールするわかりやすい特徴を持つ品種です。

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このカールは、水を与えるともとに戻るため、株の状態が目で見てわかりやすいのがメリット!

水やりのタイミングに悩む初心者の人にとって、葉のサインが明確なこの品種は扱いやすくオススメです。

乾燥に比較的強い性質を持っていますが、水を与えた後の管理には注意しましょう。

カールした葉と葉の間に水が溜まりやすいため、ソーキングなどの後は、水切りと乾燥を徹底する必要があります。とくに葉の中心に水が残らないように、逆さまにしてしっかり乾かすことを心がけましょう。

まとめ|エアプランツの「難しい」を正しい知識で「楽しい」に変えよう!

まとめ

エアプランツは「土がいらない」手軽さから人気ですが、「水やり不要」という誤解や「蒸れ」が原因で失敗するケースが多い品種です。

  • 水やりは必須!ミスティングと月1〜2回のソーキングを実践
  • 光はレースのカーテン越し、風はサーキュレーターで確保
  • 水やり後の徹底的な「乾燥」(逆さまに)が重要
  • 枯れサイン(葉の丸まりなど)を見逃さず、早期に対処
  • 初心者向けの丈夫な種類から挑戦し、成功体験を積む

エアプランツは手間がかからないのではなく、「手間のかけ方が違う」植物です。

本記事で解説した正しい育て方(光・風・水の基本)を理解し、あなたにあったエアプランツの育成に再チャレンジしてみてください。

正しい知識があれば、もう「すぐに枯れる」と悩むことはありません。エアプランツの生命力と魅力に触れ、「難しい」を「楽しい」に変えてみましょう!

「エアプランツは難しい」でよくある質問

よくある質問

「エアプランツは難しい」についてよくある質問をまとめました。

エアプランツは100均(ダイソーなど)のものでも育てられますか?

100均で購入したエアプランツでも、正しい育て方をすれば十分に元気に成長します。

100均で販売されている種類(チランジア・イオナンタなど)は、比較的丈夫で育てやすい品種が多い傾向にありますので、むしろ初心者の人が始めるのに最適です。

ただし、購入直後の株は、入荷時の環境変化などでやや弱っている場合があります。

そのため、すぐにソーキングせず、2〜3日間の「順化」期間を設けてから、状態を見て水やりを始めるのがオススメです。

エアプランツが枯れる原因として「ソーキングのしすぎ」はありますか?

ソーキング自体が直接の原因になることは稀で、「ソーキング後の乾燥不足」による蒸れが枯れる原因となります。

水に浸す時間が8時間以上の長時間に及んだり、湿度が高い梅雨時期などに頻繁におこなうと、株が呼吸できずに腐るリスクが高まります。

ソーキングは水切れの応急処置と理解し、頻繁におこなうよりも、毎日のミスティングと風通しによる乾燥を重視しましょう。

エアプランツはどれくらいの期間で成長し、何年くらい持ちますか?

エアプランツの成長速度は、一般的にゆっくりです。品種にもよりますが、目に見えて大きくなるまでには数年単位の期間を要します。

寿命については、親株は一度花を咲かせると、その後にゆっくりと枯れていく性質があります。

しかし、枯れる前に「子株」を複数残すため、この子株を丁寧に育てていけば、半永久的にエアプランツの命を繋いでいけるでしょう。

子株は親株の1/3〜1/2程度のサイズになったら、清潔なカッターなどで切り離して独立させ、親株と同じように管理を続けることで新しい株として育ちます。

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この記事を書いた人

ビカクシダ・塊根植物・観葉植物...子育てしながら葉っぱたちと暮らしています。植物に関する情報や体にやさしい暮らしのヒントを発信中。植物と暮らすたのしさを少しでもお届けできたらうれしいです。よろしくお願いします✳︎

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