
お気に入りの植物を飾りたいけれど、賃貸だから壁に穴は開けられない。



市販の棚はサイズやデザインがしっくりこない。
そんな悩みを抱えていませんか。本記事で紹介するのは、壁穴不要で作れる突っ張り式の植物棚(ビカクウォール)です。完成イメージは、木の温もりとアイアンの無骨さが組み合わさったカフェ風のデザイン。自作すれば市販品よりぐっとコストを抑えられるでしょう。
この記事を最後まで読めば、あなただけのオリジナル植物棚(ビカクウォール)が完成するだけでなく、失敗を防ぐための具体的なチェックポイントも学べます。
DIY初心者や不器用な人でも壁を傷つけることなく、おしゃれで機能的な植物棚(ビカクウォール)を自作して、ステキなグリーン空間を作る参考にしてください。


植物棚(ビカクウォール)を自作する3つのメリット


植物棚(ビカクウォール)の自作には、市販品では得られない以下3つの大きなメリットがあります。
これらの利点を理解すれば、あなたもきっと自分だけの棚を作ってみたくなるはずです。



DIYの魅力は、ただ作る楽しさだけではありませんよ♡
順番に解説します。
①コスト削減|市販品より安くてサイズも自由
植物棚(ビカクウォール)を自作する魅力は、なんといってもそのコストパフォーマンスの高さです。ホームセンターや100円ショップで材料を揃えれば、デザイン性の高い市販のラックに比べて費用を抑えられます。



浮いた予算で新しい植物やこだわりの鉢を迎えることもできるでしょう。
さらに、コスト面だけでなく「設計の自由度」も大きな利点。部屋の柱と壁の間のわずかな隙間・窓枠の下のデッドスペースなど、既製品ではぴったり収まらない場所にも1cm単位で合わせたオーダーメイドのような棚を設置できます。
予算を抑えつつ、自分の部屋に完璧にフィットする棚が手に入るのが自作を選ぶ大きなメリットです。
②原状回復が容易|壁を傷つけず退去時も安心
「賃貸だから壁に穴を開けられない」というのは、多くの人が抱える悩みです。しかし、自作であればこの問題をスマートに解決できます。
本記事で紹介する突っ張り式の棚をはじめ、床と天井で固定するタイプや自立するスタンド式の棚を選べば、壁や床を傷つける心配が少ないです。釘やネジを使わないため、模様替えで場所を移動するのも簡単ですし、何より退去時に原状回復費用を心配しなくて済みます。



この「安心感」は、賃貸暮らしの人にとって何物にも代えがたいメリットですよね。
植物棚(ビカクウォール)を自作すれば、市販品を探し回っても見つからなかった「賃貸OKのおしゃれな棚」を自分の手で作り出せます。
③機能拡張性|ライトや棚をあとから追加可能
植物の数や種類は、育てていくうちにどんどん増えていくもの。自作の棚なら、そんなライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
たとえば、「植物が増えたから、棚板をもう一段追加しよう」「日当たりの悪い場所に置くことになったから、育成ライトを取り付けよう」といったカスタマイズが自由自在です。



夏場にはサーキュレーターを、冬場にはビニールカバーを追加するなど、季節に合わせた機能の拡張も簡単!
市販の棚では難しい「あとからのアップデート」が可能なため、一度作れば長く、愛着を持って使い続けられます。自分だけの最適な植物育成環境を自由に創り上げていく楽しみも、自作ならではの醍醐味です。
植物棚(ビカクウォール)を自作するときに必要な知識


植物棚(ビカクウォール)の自作はハードルが高いと感じるかもしれません。ポイントを押さえれば賃貸住宅でも安全かつ手軽に設置が可能です。
市販品にはない自分だけの棚を作る楽しさを発見できるでしょう。これから紹介するメリットや棚のタイプを比較検討して、あなたの部屋に最適なプランを見つけてください。
棚タイプ別の特徴を知る
住環境や飾りたい植物に合わせて、最適な棚のタイプを選びましょう。
賃貸向きなのが「突っ張り式」です。床と天井でしっかりと固定するため、壁に穴を開ける必要がありません。工具不要で設置できる製品も多いです。製品によって耐荷重は異なるため、必ず使用する製品の表示を確認しましょう。



柱で荷重を分散できるため、安定感も◎
次に「スタンド式」は、移動のしやすさが利点です。キャスターを取り付ければ、掃除や模様替えの際に手軽に動かせます。デザインの自由度も高く、インテリアの主役にもなるでしょう。
最後に「吊り下げ式」は、空間を有効活用したい場合に最適です。床面を塞がないため、部屋を広く見せる効果があります。軽量な小型の鉢や、省エネ性能の高い育成ライトとの組み合わせは相性抜群です。
材料別でメリットを比較する
棚の印象や機能性は、使用する材料によって大きく変わります。それぞれのメリットを理解し、理想のイメージに合ったものを選びましょう。
「木材」は加工のしやすさが魅力。ノコギリでのカットや塗装が簡単で、DIY初心者にも扱いやすい素材です。自然な温かみのある風合いは、どのような植物とも相性がよいでしょう。ただし、屋外で使用する場合は防水塗装が必須です。



筆者は自宅の雰囲気に合わせて「パイン材」を使用しました!
「アイアン」は、その高い耐荷重とインダストリアルな質感が特徴。重い鉢を置きたい場合や、スタイリッシュな雰囲気を求める人にオススメ。サビびやすいため、塗装などのサビ止め対策が不可欠です。
「イレクターパイプ」は、専用のジョイントで組み立てるため、組み換えが自由自在。ホームセンターの切断サービスを利用すれば、寸法ミスなく材料を揃えられます。設計変更にも柔軟に対応できる便利な素材です。
植物棚の用途・設置場所の雰囲気・加工のしやすさに応じて素材を選ぶとよいでしょう。
配線・ライト計画を先に決める
植物棚(ビカクウォール)の設計において、意外と見落としがちなのが配線計画です。植物育成ライトの設置を考えているなら、棚の組み立て前に計画を立てましょう
多くの観葉植物の育成には、最低でも1,000〜1,500ルクス程度の照度が必要とされ、ライトは鉢の上方30cmあたりに設置するのが一つの目安です。この配置を考慮せずに棚を作ると、あとからライトの高さや位置を調整するのが難しくなります。
また、コンセントの位置を起点にレイアウトを考え、不格好な延長コードを使わずに済むようにしましょう。安全面でも、コードが通路の邪魔にならない配慮が大切です。



ケーブルモールやワイヤーネットを活用して配線をすっきりと隠せば、見た目の美しさも格段に向上します。
快適な植物ライフのためには、植物育成ライトと配線計画は棚製作の前に必須なのです。
【筆者が実践】壁穴不要で植物棚(ビカクウォール)を自作する4ステップ


ここからは、筆者が実際にDIYした「壁穴不要!突っ張り式植物棚(ビカクウォール)」の製作工程を、4つのステップに分けて具体的に解説します。
特別な工具や難しい技術は不要です。この手順を参考に、DIYが初めての人もオリジナルの植物棚を製作してみてください。






STEP1|採寸&材料カット
すべての基本となるのが正確な採寸です。まず、棚を設置したい場所の壁の幅と、床から天井までの高さをメジャーで正確に測定します。



とくに突っ張り式の棚の場合、天井高の計測は植物棚の仕上がりを左右します。
①設置場所の測定する
棚を置く壁の幅と、床から天井までの高さをメジャーで測ります。最低でも3カ所は測り、もっとも短い数値に合わせて木材の長さを決めると失敗がありません。
②材料を準備する
- 柱に使用する木材(例:2×4材)
- 天板と棚に使用する木材
- くぎ
- 電動ドライバー
- アジャスター
- チャンネルサポート
- ディスプレイネット(金網)
- ウッドブラケット
- ダクトレール
- 植物育成ライト
- サーキュレーター(送風ファン)
木材のカットは、ホームセンターのカットサービスを利用するのが簡単。数十円でプロが正確にカットしてくれるため、手ノコに自信がない人や、時間を節約したい人にはぴったりです。採寸とカットの精度が完成度に直結するため、慎重に進めましょう。



筆者宅はDIY初心者すぎて電動ドライバーはうまく使えず…手動のドライバーで頑張りました。なかなかの力仕事で大変。扱える人は電動がオススメ!


STEP2|木材の下準備
カットした木材は、そのままだと表面がざらざらしていて、棘が刺さる危険があります。組み立てる前に、丁寧な下準備をおこないましょう。
①木材のすべての面と角を紙ヤスリで研磨する
この作業には、240番程度の目の細かい紙ヤスリがオススメです。手で触れてみて、すべすべとした滑らかな感触になれば完了のサイン。このひと手間で、見た目の美しさと安全性が大きく向上します。


②ワックスを塗布する
ワックスは木材を保護し、湿度による反りや汚れを防ぐ効果があります。さらに、木目が美しく引き立ち、深みのある色合いに仕上がります。布やスポンジを使って薄く均一に塗り込み、しっかりと乾燥させましょう。既製品にはない、手作りならではの温かみと愛着が湧いてきます。



筆者はワックス塗布を忘れていましたが、製作から半年の間に問題は起きていません。
STEP3|組み立て&固定
いよいよ棚の骨格を組み立てていきます。
①柱となる2×4材の上部に「アジャスター」を取り付ける
アジャスターは、突っ張り機構の心臓部。天井と床を傷つけずにしっかりと固定するための重要なパーツです。



筆者は、柱の下部にセットでついていた滑り止めをつけています!


②棚板を支えるための「チャンネルサポート(棚柱)」を取り付ける
2本の柱の同じ高さに、向きを合わせてネジで固定します。水平器で確認しながら作業すると、棚が傾くのを防げます。



棚を動かしたり、増やせたりすると便利ですよね!


③設置場所に柱を一本ずつ立てる
アジャスターを回して天井と床に突っ張らせます。長い定規や水平器を使い、2本の柱が垂直かつ平行に立っていることを確認しながら本締めして固定しましょう。



筆者は2人でDIYに取り組んだので、固定係と確認係に役割を分担しました!
④ビカクシダや小物をかけるための「金網ネット」を固定する
結束バンドやネジで柱に固定します。


⑤天板や棚板にウッドブラケットやダクトレールを取り付ける
ウッドブラケットを取り付けると自由に棚を動かせます。すべてのパーツを取り付けたら骨組みは完成です。




STEP4|仕上げ
棚の骨格が完成したら、最後の仕上げに取りかかります。植物育成に欠かせない「育成ライト」と、空気の循環を促す「サーキュレーター」を取り付けていきましょう。



ダクトレールを取り付けていれば、植物の成長や配置替えに合わせて簡単にライトの位置を調整できます。
サーキュレーターも設置すると棚全体の空気がよどむのを防ぎ、病害虫の発生を抑制する効果が期待できます。配線は柱の裏側やワイヤーネットにケーブルタイで固定し、できるだけ目立たないように整理するのが、すっきり見せるコツです。






植物棚(ビカクウォール)の自作で失敗しない3つのチェックポイント


念願の自作棚、せっかく作るなら失敗したくないものです。ここでは、DIY初心者がとくに陥りやすい3つの失敗ポイントと、その対策を具体的に解説します。事前にチェックしておけば、見た目の美しさはもちろん、植物にとっても安全で快適な環境を長く維持できるでしょう。
あとから「こうしておけばよかった」と後悔しないために、ぜひ製作前に目を通してください。
水平確認をする
棚の設置で重要なのが「水平」の確保です。棚板が傾いていると、見た目が悪いだけでなく、鉢が滑り落ちる原因にもなります。
確認作業には、スマートフォンの水平器アプリが手軽で便利ですが、より精度を高めるためには、ホームセンターなどで手に入る「長尺レベル(水平器)」の併用をオススメします。



目視で水平を確認するのは難しいですよね。
とくに突っ張り式の柱を立てる際や、長い棚板を取り付ける際には、点で測るスマホアプリだけでは歪みを見逃す可能性があります。
設置する棚板の両端と中央に長尺レベルを当て、気泡が完全に中央に来るように微調整しましょう。DIYで水平の許容誤差は、1mあたり2mm以内がひとつの目安。この精度を意識するだけで、仕上がりの安定感と美しさが格段に向上します。
耐荷重を考える
安全な運用のためには、必ず事前に耐荷重を計算しておきましょう。
まず棚板一枚あたりの耐荷重を把握します。これは使用する棚受け(ブラケット)・木材の種類・厚みによって決まります。次に、載せる予定の「鉢」「土」「水やり後の水分」の重さを合算しましょう。



意外と見落としがちなのが水分量。土の種類によって異なりますが、水を吸った土は乾燥時の1.5倍ほどの重さになることも。
この合計重量が、棚の耐荷重を超えないように設計するのが安全マージンを確保するうえで大切です。
重い鉢は棚受けの真上や、柱に近い位置に置くと棚板への負担を軽減できます。また荷重が一点に集中しないように分散させると、棚板がたわんだり、破損したりすることを防げるでしょう。
水やり動線を考慮する
植物の管理で欠かせない水やり。しかし、棚の上での水やりは、床や下の段の植物を濡らしてしまうリスクがともないます。そこで重要になるのが「水やり動線」の確保です。
対策として、各棚板に防水トレイを設置することがオススメ。水やりの際に多少水がこぼれても大丈夫なように、トレイの縁の高さは少なくとも3cm以上のものを選びましょう。



複数の植物を密集して置くと奥の鉢に水やりがしにくくなります。
ジョウロのノズルが届くスペースを確保したり、水やりの導線を考えて植物を配置したりと、日々のメンテナンスが楽になる工夫が大切です。
事前に排水ルートまで考えておけば、床濡れの心配なく、安心して植物の世話ができます。


植物棚(ビカクウォール)を自作するDIYのアイデア


材料や設置場所に応じたDIYアイデアを3つのパターンで紹介します。あなたの作りたいイメージにぴったりのヒントがきっと見つかるはずです。
順番に見ていきましょう。
100均素材で手軽!すのことワイヤーネットで植物棚をDIY
DIYの強い味方である100円ショップのアイテムを使えば、低コストでおしゃれな植物棚が作れます。



代表的なのが「すのこ」と「ワイヤーネット」の組み合わせです。
すのこを数枚用意し、結束バンドで固定するだけで簡単に立体的なディスプレイシェルフが完成。工具不要で、総費用も数百円程度からと手軽です。
耐水性を高めたい場合は、棚板の裏に同じく100均で手に入るプラスチック段ボール(プラ段)を敷くとよいでしょう。屋外の簡易的な棚としても応用できます。
ワイヤーネットにS字フックを組み合わせれば、アイビーなどのつる性植物やエアプランツを吊り下げて飾ることが可能。掃除や水やりの際に鉢を簡単に移動させられるのも便利なポイントです。
アイアン×イレクターパイプでおしゃれ室内棚をDIY
無骨でカッコいい雰囲気で、部屋をおしゃれに引き締めたいなら、「アイアン」パーツと「イレクターパイプ」の組み合わせがオススメです。
イレクターパイプの骨組みをマットブラックのスプレーで塗装し、棚板に古材風の木材を選べば、まるで既製品のような統一感のある仕上がりに。



パイプと木材の接合部には、アイアン製の棚受けや金具を使うと、より無骨でスタイリッシュな印象が高まります。
棚の背面や側面に格子状のワイヤーパネルを取り付ければ、クリップで小物をディスプレイすることも可能。仕上げに透明のラッカースプレーを吹きつけておけば、指紋やサビを同時に防止する効果も期待できるでしょう。
屋外でもサビびないガーデニング棚をDIY
屋外に設置するガーデニング棚は、雨風や紫外線に常に晒されるため、耐久性が重要なポイントです。
木材を使用する場合は、防腐・防カビ・防虫効果の高い屋外用の木材保護塗料を必ず塗りましょう。天板には、サビに強く長持ちするガルバリウム鋼板を使うのも効果的です。
また、地面に直接触れる木製の脚部は腐食しやすいため、「束石(つかいし)」の上に載せる工夫が有効です。これにより、地面との間に空気層が生まれ、湿気が溜まるのを防ぎ、腐朽を遅らせられます。
さらに、台風などの強風対策も欠かせません。棚の背面にL字金具を取り付け、壁やフェンスとターンバックル(張力を調整できる金具)で連結すると、転倒リスクを大幅に軽減します。適切な材料選びと一工夫で、長く安心して使える屋外棚が完成するでしょう。
【失敗談】筆者が植物棚(ビカクウォール)を自作して困った3つのこと


DIYには失敗がつきもの。筆者も植物棚を自作するなかで、3つの後悔ポイントがありました。リアルな失敗談と、その具体的な改善策を紹介します。
これから自作するあなたが同じ轍を踏まないよう、ぜひ参考にしてください。
落下防止バーをつけずに鉢が落下
棚が完成したため意気揚々と植物を並べた数日後、水やりの際にぶつかってしまい鉢が棚から落ちる事件が!!原因は植物が増えてきたにもかかわらず落下防止柵を設置していなかったことです。



実は、お世話になっている植物屋さんにも「植物が増えてきたから対策しないと危ないかも…」と言われていたんです…(T ^ T)
対策として、棚板の前端に落下防止用の「アイアンバー」の取り付けを検討中です。さらに、棚板に滑り止めシートを敷くと地震などの振動対策も強化できます。この二重の対策で、鉢落下の心配は少なくなるでしょう。


植物育成ライトとサーキュレーターの同時点灯問題
植物育成ライトとサーキュレーターを同じダクトレールで管理したことで、運転時間を個別に調整できず不便を感じました。ライトは1日約8時間点灯、一方でサーキュレーターは夜間も含めて空気の循環が必要です。
しかし、筆者は植物育成ライトとサーキュレーターを1本のダクトレールに接続したため、どちらか一方の使用時間に合わせるしかなくなり、理想的な管理ができませんでした。



現在は置き型のサーキュレーターで代用していますが、将来的にはダクトレールを追加する予定です!
これから配線を計画する場合、異なる動作タイミングが必要な機器は別の系統で電源を取るように設計しましょう。
水やり時の床濡れトラブル
棚の上で直接水やりをすると、どうしても水が下の段や床にこぼれてしまいます。最初はトレイを敷いて対策していましたが、鉢の数が増えるにつれて管理が追いつかなくなり、床を濡らしてしまう失敗を経験。



注意していても、とくにビカクシダは水がしたたり落ちやすいですよね。
少し面倒でも「植物を棚から移動させて水やりをする」というルールを決めました。浴室やシンクでたっぷりと水を与え、鉢底から完全に水が流れ出て、受け皿に残った水も捨ててから棚に戻します。
こうすると棚本体や床が濡れるのを防げるだけでなく、根腐れの原因となる鉢皿の溜め水をなくすことにも◎。完全に乾いてから棚に戻す一手間が、結果的に植物と住まいの両方を守ることにつながるでしょう。


まとめ|壁穴不要で部屋に合った安定&おしゃれな植物棚を自作しよう


この記事では、賃貸住宅でも壁に穴を開けることなく、安全でおしゃれな植物棚を自作する方法を解説しました。自作の魅力は、市販品よりも安く、自分の部屋のサイズや置きたい植物の数にぴったり合わせられる点です。
DIY初心者の人が失敗しないためのポイントは以下の5つです。
- 水平の確認
- 耐荷重の計算
- 水やり動線の確保・水濡れ対策
- 配線計画
- 落下防止の対策
これらを事前に計画しておけば、作ったときに後悔することなく、長く安心して植物を育成できる棚が完成します。
いきなり大きな植物棚(ビカクウォール)を作るのに不安がある人は、まず100円ショップの材料を使った小さな棚から始めてみるのもよいでしょう。小さな成功体験を積み重ねることでDIYの楽しさと自信がつき、次なる棚作りへの意欲も湧いてきます。
本記事を参考に、あなただけのオリジナルなグリーン空間作りを楽しんでください。


「植物棚の自作」でよくある質問


「植物棚の自作」についてよくある質問をまとめました。
- 100均素材だけで耐荷重は大丈夫?
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100均素材には、多くの商品に耐荷重量が明記されておらず、安全を確保するためには工夫が必要です。たとえば、ワイヤーネットのような商品は、設置方法や組み合わせるパーツによって強度が異なります。強度を高めるために、支柱を増やす・強度のある素材を選ぶ・置く場所を工夫するなど対策しましょう。
- 屋外に木製棚はどのくらい持つ?
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屋外に設置した木製棚は、無塗装のままだと雨ざらしで1年以内に色褪せや腐食が始まりやすいです。オイルステイン(木部保護塗料)を塗ると、1~2年ごとの再塗装で状態を維持できます。軒下など雨の直撃を避ける場所なら、良好な状態を3~5年程度保てるでしょう。加えて脚部にゴムキャップをつけて地面の湿気を避ければ、さらに寿命を延ばせます。
- 突っ張り棒が外れないコツは?
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突っ張り棒が外れにくくなるコツは、壁や天井の設置面はアルコールで脂やホコリを拭き取り、滑りを防ぎます。バネ式は取り付けたい幅より数cm長めに伸ばしてから押し込むのが正しい方法です。細いパイプ→太いパイプの順に押し込みましょう。ジャッキ式は、太いパイプを取り付け位置に当てて細いパイプを引き出します。固定ネジをしっかり貫通させ圧着。キャップは短い方を上に向けると安定します。