
皮がないからそのまま食べさせたいけど農薬が心配



しっかり洗いたいけど、味が落ちたり水っぽくなるのは嫌
子どもが大好物のいちご。食べる前にこうして手が止まってしまうこと、ありますよね。



いちごの農薬は家庭にあるものや正しい手順で減らせるんです。
本記事では、「誰でもすぐに実践できる農薬の落とし方」や「安全ないちごの見分け方」を徹底解説します。
- いちごの農薬を落とす7つの方法
- 農薬が少ない「有機JAS」などの安全ないちごの選び方
ぜひ最後まで読んで、ママパパの負担にならない安全ないちごの楽しむ参考にしてください!
いちごの農薬を落とす方法 7選


いちごの農薬を落とす方法は一つではありません。それぞれの特徴を理解し、生活スタイルにあった方法を選びましょう。
それぞれ詳しく解説します。
①重曹洗い|酸性の農薬を中和して落とす
食用の重曹(炭酸水素ナトリウム)を活用する方法です。重曹の持つ研磨作用とアルカリ性の性質が酸性の農薬を中和して除去を助けます。
- ボウルに水を張り(500ml)、小さじ1杯の重曹を溶かした溶液にいちごを入れる
- 30秒から1分ほど優しく振り洗いする



つける時間は注意しましょう!
長く浸しすぎると、いちごのビタミンCが流出したり、独特の苦味が残ったりする原因になります。
また、掃除用の重曹には不純物が含まれる可能性があるため、必ず「食品添加物」や「食用」と記載されたグレードのものを使用してください。
②流水洗い|基本にして重要!30秒以上流し洗う


特別な道具を使わず、手軽で基本的な方法が流水洗いです。
ボウルに水を溜めて洗うのではなく、水を流しながら30秒以上いちごに当て続けることで、物理的に汚れや水溶性の農薬を洗い流します。



ヘタを取ってから洗うのは避けましょう。
切り口から水が入り込み、水っぽくなったりビタミンCが流れ出たりするため、「ヘタ付き」のまま洗うのが鉄則です。
水溶性の農薬には一定の効果がありますが、雨で落ちないような油性の展着剤などは落ちにくいという点も理解しておく必要があります。
③50度洗い|ヒートショックで汚れを落とし鮮度復活
50度のお湯にいちごをつける「50度洗い」は、農薬だけでなく鮮度も蘇らせる裏技です。お湯に30秒〜1分ほど浸すといちごの表面の気孔が開いて汚れが排出されやすくなります。



メリットは、少ししなびたいちごがシャキッとして甘みが増す点です。
ただし、温度管理が重要。温度が高すぎると煮えてしまい、低すぎると雑菌が繁殖する原因になるため、温度計を使って48度〜52度をキープしましょう!
いちごを洗った後は水気をしっかり拭き取り、すぐに冷蔵庫で冷やすとおいしいですよ。
④塩水洗い|浸透圧で虫や汚れを排出させる
薄い塩水を使う方法は、昔からおこなわれている方法です。
ボウルの水に対して1〜2%程度の塩を溶かし(ボウル1杯に小さじ1程度)、サッとくぐらせるように洗います。
塩水の浸透圧によって、いちごの表面についた不純物や、内部に隠れている小さな虫などが排出されやすくなります。



筆者宅で実践した結果がこちらの写真です!水の色が黄色っぽく変わっていて、いちごについていた汚れが落ちているのがわかりますね。





ポイントは短時間で済ませることです。
長時間つけてしまうと、いちごに塩味が移ったり、水分が抜けて食感が悪くなったりします。30秒〜1分を目安に引き上げ、最後に真水ですすぎましょう。
⑤酢水洗い|殺菌効果で日持ちにも


お酢の持つ殺菌力を利用した洗浄方法です。
酢水(水1Lに大さじ1程度)を作っていちごを5分程度つけてから軽く混ぜましょう。
酸性の酢には殺菌効果があるほか、一部の農薬を除去する効果も期待できます。とくにカビなどの雑菌が気になる場合や、夏場に少しでも日持ちさせたいときに有効です。



ただし、お酢特有の強いにおいが移る可能性があります。
酢水で洗った後は、流水で丁寧にすすぎをおこないましょう。いちご本来の香りを損なわないよう、手早く洗うことがコツです。
⑥専用洗剤|野菜・果物用の洗剤を使う
スーパーやドラッグストアで販売されている食器用洗剤のなかには、「野菜・果物も洗える」と表記された中性洗剤があります。これらは食品衛生法に基づいた基準で作られており、界面活性剤の力で汚れや農薬を浮き上がらせて落とします。



効果は高いものの、「洗剤で食べ物を洗う」ことに心理的な抵抗を感じる方もいますよね。
使用する際は、必ず商品裏面に記載された基準濃度を守りましょう。また、洗剤成分が残らないよう、長くつけすぎないことや、流水で30秒以上念入りにすすぐ手順を徹底することが大切です。
⑦ホタテパウダー|強アルカリで油性農薬を剥離
ホタテの貝殻を焼成して作られた「ホタテパウダー」は、洗浄・消臭・除菌が叶うパウダーです。強アルカリ性の水溶液がいちご表面のワックスや汚れ、農薬を化学的に分解・剥離させます。



天然成分由来なので、子どもの口に入るものとしても安心感があります。
強アルカリ性は皮膚や粘膜を刺激することがあるため、取り扱いには注意しましょう。
他の方法に比べてパウダーを購入するコストがかかる点や、使用後にぬめりを洗い流す手間はありますが、できるだけ農薬を落としたいときには最適です。
残留農薬が子どもや赤ちゃんに与える影響


大人が食べても問題ない微量な農薬でも、体重が軽い子どもや赤ちゃんにとっては摂取量の影響が相対的に大きくなります。
とくにいちごは、バナナやみかんのように皮を剥いて食べる果物とは異なり果実をそのまま口に入れるため、表面の付着物をダイレクトに摂取するリスクがあります。残留農薬がアレルギーや発達に与える影響を懸念する声も少なくありません。



もちろん、市場に出回っているものは国の基準を満たしていますが、「基準値内だからまったく問題ない」と割り切れないのが親心。
ママパパたちが抱える不安は決して間違いではなく、リスクを少しでも減らしたいと願うのは自然なことです。
いちごの農薬を落とす手間を減らす!安全ないちごの選び方と見分け方


いちごを洗う手間を省き、より安心して食べるためには「選び方」も重要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
有機JASマークや特別栽培農産物を選ぶ
確実なのは、パッケージの表示を確認することです。
「有機JASマーク」があるいちごは、農薬や化学肥料を使わずに(天然由来の農薬は使用可)栽培されたもので安心度が高いでしょう。



しかし、いちごは病害虫に弱いため、有機JAS認証のいちごは流通が少ないんです…。
次にオススメなのが「特別栽培農産物」の表示があるいちご!
特別栽培農産物は、その地域の一般的な栽培レベルに比べて、農薬の使用回数が50%以下に抑えられています。



スーパーでこれらの表示を見つけたら、優先的に選ぶとよいでしょう。
価格は少し高くなる傾向がありますが、家に帰ってから必死に洗う手間と精神的な不安を減らせるため、「有機JASマーク」「特別栽培農産物」を選ぶ価値は十分にあります。
生産者の顔が見える直売所や宅配サービスの活用
近所のスーパーで有機いちごが見つからない場合は、宅配サービスを活用するのも手です。
「オイシックス」や「らでぃっしゅぼーや」などの有機食材宅配サービスでは、独自の厳しい安全基準をクリアしたいちごを取り扱っています。



道の駅や農産物直売所も狙い目です。
生産者が直接納品しており、「〇〇さんが作ったいちご」といったポップとともに、農薬の使用状況が表示されていることも。
誰がどのように作ったかがわかる(トレーサビリティが明確な)ものを選ぶことは、食の安全を守るうえで大きな安心材料となります。
洗っても傷みにくい「鮮度のよいいちご」の見分け方
農薬を落とすためにしっかり洗うなら、洗浄に耐えられる「強いいちご」を選ぶ必要があります。
ヘタが濃い緑色をしており、上に向かってピンと反り返っているものは鮮度がよい証拠です。逆にヘタがしおれているものは収穫から時間が経っています。


また、いちごの表面にハリとツヤがあり、つぶつぶが赤いものを選びましょう。



パックの裏側も必ず確認してください。
底にあるいちごが押し潰れて果汁が出ていると、そこから雑菌が繁殖したり、洗浄液が入り込んだりする原因になります。
いちごは物理的に傷がない個体を選ぶことが、安全に食べるための第一歩です。
まとめ|いちごの農薬の落とし方を実践!ママの負担なくおいしく楽しもう


農薬への不安も、適切な知識と対処法を持っていれば、冷静にリスクを管理し解決できるケースがほとんどです。
- 流水洗いは基本かつ必須。30秒以上流して物理的に汚れを落とす
- 平日は流水、休日はパウダーなど無理のない使い分けで継続する
- 有機JASや鮮度のよい個体を選ぶと洗う手間とリスクを減らせる
- 完璧を目指しすぎず、旬のいちごのおいしさを家族で楽しむ
完全に農薬をゼロにする必要はなく、大切なのはママパパが無理なく続けられる「安心の基準」を持つことです。
「今日は時間があるから50度洗いにしよう」「忙しいから流水でしっかり洗えばOK」と柔軟に考え、ママの負担にならない方法を選んでください。
本記事を参考にビタミンCたっぷりのおいしいいちごを、家族みんなで安心して楽しみましょう!
「いちごについている農薬の落とし方」でよくある質問


「いちごについている農薬の落とし方」についてよくある質問をまとめました。
- 農薬落としは「意味ない」という説は本当?
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「日本の農薬基準は安全だから洗っても意味がない」という意見もありますが、アレルギー体質の方や、体の小さな子どもがいる家庭にとっては、少しでもリスクを低減させることに十分な意味があります。
また、親が「きれいにして食べさせた」と思える精神的な安心感(精神衛生)も、育児においては重要です。
浸透性の農薬を完全にゼロにすることは不可能ですが、表面の汚れや水溶性の農薬、付着したほこりを落とす効果はあります。
- いちご以外に残留農薬が多い果物ランキングは?
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いちご以外にも、皮ごと食べる果物は農薬が残留しやすい傾向にあります。
一般的には、りんご・ぶどう・さくらんぼなどが挙げられます。これらは直接果皮に農薬がかかるため、いちごと同様の対策が有効です。
また、海外産の果物、とくに輸入レモン・オレンジ・グレープフルーツなどの柑橘類には注意が必要になります。
これらは輸送中のカビを防ぐために、収穫後に「防カビ剤(ポストハーベスト農薬)」が使用されていることが多いからです。
- 赤ちゃんにいちごを与えるとき、加熱や農薬はどうすべき?
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離乳食初期(5〜6ヶ月頃)の赤ちゃんに与える場合は、農薬除去だけでなく殺菌やアレルギー予防の観点から「加熱」して与えるのが基本です。
生のまま与えるのは、離乳食中期以降に慣れてきてからにしましょう。
生で食べる時期になっても、今回紹介した方法でしっかりと洗い、農薬が溜まりやすいヘタの部分は大きめに切り落とすことをオススメします。
また、いちごは種(つぶつぶ)があるため、初期は裏ごしをして取り除くなど、農薬以外の消化負担にも配慮してあげてください。









